先日、講演会をさせて頂きました。
この会社の先代の社長には、お世話になったこともあり、私の拙い話でも何かお役に立てればと思いさせて頂きました。
テーマは「やる気」で、グループ会社合わせてたくさんの方にご参加して頂きました。
参加された方には、本当に真剣に私の話を聞いていただいき、感謝しております。
私自身は、少しでもお役に立てればという気持ちで話させて頂きました。
そのためか、講演が終わった後はじつに清々しい気分になりました。
本当に人のために役立ちたいと思ってすることは、これほどまでに気分が良いものかと再確認しました。
これがギャラのためとか、自分の評判のためとか利己的なものなら、こんなに爽快感はなかったと思います。
これからも、利他的な心の立ち位置でいこうと思う貴重な経験でした。
特に仕事については強く思っています。
企業間の競争に於いては、食うか食われるかです。
スキがあれば、競争相手が突き破ってきます。
戦いの中では、どうしても競争相手をいかに潰すかという思考になってしまいます。
でも、これは間違いだと思います。
賞金などで約1000億円を稼いだ、タイガーウッズのことを思い出しました。
今は冴えませんが、当時は、圧倒的な強さで飛ぶ鳥を落とす勢いでした。
彼はインタービューで「競合相手が良いプレーをしてくれることを望んでいます」・・そんなことを言っていた記憶があります。
正に相手をやっつけようというのでなく、真逆の利他的な思いなのです。
脳には大脳新皮質などの新しい脳と、感情などを司る古い脳がります。
この古い脳は、主語が理解できないとも言われています。
例えば、「Aさんが失敗すればいい」と思っても、脳では主語が取られ「失敗すればいい」という考えになり、自分にマイナスに働きます。
相手を批判し利己的に思えば思うほど、それが自分に向かい自分が苦しくなってくることになります。
仕事では、お客さんのために利他の思いをもって精一杯やることが大切だと思っています。
競合相手に対しても、お客様に満足して頂けるような仕事をしてほしいと思うのが、正しい心の使い方だと思います。
頭ではわかっているのですが、競合相手にお客様を取られたりすると悔しい時があります。
しかし、お客様を取られる原因も「利他」の思いが不足しているからなのです。
有名な調査によると、お客様を失う理由の7割が、「お客様に対する無関心」だそうです。
心理学者のマズローは、人には承認欲求があり、人はいつも存在を認めてほしいのだそうです。
そう言えば先日、食堂に入ってオーダーしたのに料理が来ず、ウェィターに聞いたら、サラッと「オーダー通っていませんでした」との答え。
「もう二度とこの店には来ないぞ」と思ったその感覚ですね。
人間は動物ですからDNA的に利己的に作られていますが、だからこそ「利他」の思いを持つのが大切だと思う次第です。
この文章は自分への戒めです。
最後まで、お付き合いいただいてありがとうございました。
がんばります。
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