仕事の状況が感情にあらわれることも…
ある日、まだ仕事が終わっていない社員に帰りがけに話しかけました。
私
「こちらはそろそろ終わるけど、そろそろ終われそう?」
社員
「いやいや、まだまだかかりますわーどうしたもんか…、苦しいですわー、○○もまだやし、○○も出来てないし、…」
また別の日、まだ仕事が終わっていない同じ社員に帰りがけに話しかけました。
私
「こちらはそろそろ終わるけど、そろそろ終われそう?」
社員
「大丈夫、もう終わりますよ!帰ろう帰ろう!」
いつも一生懸命に業務をこなしてくれている社員の皆の頑張りには、感謝してもしきれません。
ただこの2回、社員の感情は完全に真逆で、1回目はまだ終われないことに対してどこへぶつけていいか分からない怒りが現れていました。
2回目は一緒に会社を出ましたが、「よしよし終わった終わったー」という清々しい気持ちになっているのが感じ取れました。
私もスーパーマンではないため、全員の仕事内容の詳細までは分からず、代わってやりたくても仕事を習っていない状態で代わってフォロー出来ない業務もあります。
1回目のような怒りが現れている言葉を聞いた日には、たくさん出てくる愚痴を聞くような状態に対して聞くことしか出来ない部分もあり、申し訳ないと感じていましたが、苦しい状態に遭遇すると、こちらも苦しい気持ちになってしまい、一緒に怒りを共有することになります。
そういった話の中では、その場の感情に任せて怒りの感情を物事や相手にぶつけてしまい、発生してくる物事や環境によっては、怒りから人間関係が傷つき取り返しのつかないことに発展してしまうことも少なくありません。
以前にレストランで、注文した飲み物がなかなか提供して頂けず再確認するに至り、メンバーが店員さんに怒りをぶつけてしまい、楽しい会のハズが感情に変化が出て怒りを共有することになり、微妙な雰囲気になってしまったことがあります。
どちらの件も、時間が解決してくれたようなことで後には気持ちが冷静になり、怒りを覚えたことを反省した次第です。
怒りの感情とどう向き合うか?
しかしながら怒りとはうまく付き合っていかなければなりません。
中には瞬間湯沸かし器のようにすぐに怒りを爆発させる方もいますが、一方で怒りやイライラとは無縁なのかなというくらい、いつも穏やかな表情の方もいます。
何が違うのかなと思いますが精神科医の伊藤拓先生によると、ストレスに対するキャパシティーの違いは遺伝の影響もあると言われます。日本人が受け継いだ遺伝的なものとしてストレス耐性が弱く、ちょっとしたことでイライラしたりクヨクヨしたり些細なことですぐカーッとなったり、感情が溢れやすい特徴が遺伝的にあるのかもしれません。
怒りっぽさは遺伝だけでなく、生まれ育った環境も大きく影響しているそうです。
幼少時代に親から暴力を受けて育った人は、大人になってから自身も暴力を振るう傾向があります。
社会生活で疎外感を感じている人は「どうせ自分なんて」と思いをつのらせやすく、世間や社会に対して不満や怒りを抱えるようになる傾向があるようです。
時間が解決してくれるといったように、普段の環境ではなく全く別の環境で行われる会合や人の集まりへ参加したりすると、別目線からの解決方法や目からウロコ!となるような考え方に出会うことがあります。
私も実際に、行き詰ってきたタイミングで全く違うメンバーと集まる予定があったりしたときは、気持ちの切り替えが出来て「助かった~」と感じたことがありました。
ストレスには強い!と思っていたんですが、日本人なのでやっぱり弱かったんでしょうか(笑)
大切にしたい “口ぐせ” の習慣
どんな社会的立場の方でも、日々のストレスは少なからずあると思います。
些細なことが原因でも、そのストレスから怒りの感情に発展してしまい「つい口から出た言葉」が原因で人間関係が傷つかないために…。
そのひとつとして「口ぐせ」に注意したいと感じました。それはどんな習慣でしょうか。
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