新卒で入社した企業で仕事をしていたとき、ある日の高校生アルバイト君と20代後半先輩マネージャーのやり取りです。
アルバイト君
あー、なんか楽そうな仕事って何かなーって考えてるんですけど、あれあれ、自販機の補充する人のあの仕事、あれ楽そうなんですよね! あの仕事しようかな!
マネージャー
何言ってるんや!楽な仕事なんかないぞ!
アルバイト君
だって、あれ楽そうじゃないですか?ひとりでできるし、僕でもできそうですもん!」
マネージャー
こら、人の仕事を“楽”って勝手に決めるんじゃない!
誰の仕事だって大変なんやから、楽な仕事なんかあらへんぞ!
アルバイト君
すみませんでした…。
そうですね、楽なんて言ったらダメですね。
マネージャー
そうやぞ! 何でもやってみないと分からへんこともいっぱいあるんだから!チャレンジして知ることが大事やぞ
アルバイト君
ありがとうございます
マネージャー
あなたは高校生なんやで これから何でもできるんだから、頑張らないといかんよ!
何気ない会話だったんですが、当時23歳の私はアルバイト君の気持ちも分かるけど、マネージャーの言っていることもすごく分かりました。
自分自身大学4年間という学生生活を経験させてもらったことによって、アルバイトでも色々な仕事があって、もちろん就職となると会社の一員としてたくさん大変な仕事がある。
高校生の彼にとっては、まだまだこれからたくさんの経験をしていかなければ自分に合ったことは分からない、大変なことも分からない。
23歳の私ですら何が自分に合っているのか、何が大変なのかもまだまだ分かってないハズなのに!と感じた覚えがあります。
先程の何気ない会話ですが、「 ひとりでできる仕事 」これには深い意味があるように感じています。
私の考えでは、世の中「ひとりでできる仕事」なんてものは、ほぼないのではないか?と感じています。
もちろん、作業として「ひとりでできる」と思い彼は言ったのでしょう。
しかし仕事としてとらえると、例えば自販機に飲料水等を補充する業務をみても色んな形で関連する人との関りや共同作業で成り立ちます。
- 飲料水を開発・製造する人
- 飲料水を倉庫で入出庫する人
- 飲料水を発注・受注する人
- 自動販売機を製造する人
- 飲料水をメーカーから倉庫へ輸送する人
- 配達車両を修理してくれる人
… などなど 、関わっている人は数えればキリがありません。
またマネージャーはしっかり彼を激励していましたが、これも大切だと思いました。
仕事は世の中に普及し取り扱う量が増加すればするほど、関わる人も増え仕事が複雑になります。
そうなった際に自分の仕事がキャパオーバーになってしまうことがあります。そんなとき仲間の存在が重要になりますが、「組織の中でお互い助け合い、応援する気持ちや行動」が大切だと感じています。
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