「強いリーダー」とは

稀代のラガーマンの金言

強い組織をつくる
「自由を行使するためには、厳しい自己節制が要求される」

チームとして行動する場合、守るべきルールや秩序は絶対に必要だ。
しかし一方で、ルールや秩序に個人が縛られ過ぎてしまっては、うまくチームは機能しない。自分の存在が単なる歯車のひとつとしか感じなければ、モチベーションは下がってしまうだろう。
 
自発的なモチベーションとは、なにかを強要されている状態では芽生えにくく、自由がなければ生まれ得ない。
つまり、チームとして目指す目標は共有しつつ、個人個人がある程度自由に生き生きと物事に取り組める、そのバランスがチームのパフォーマンスを最大限に発揮するためには重要なのだ。
 
自由を行使するには、おのずと厳しい自己節制が要求される。それがなければ、単なる「好き勝手」でしかないのではないか。
 
本当の意味で自由を謳歌するには、自分を自分でマネジメントすることに尽きる。そして、そこでは自由と規律がつねにせめぎ合っているものである。

→まさにその通りだと思いました。

多すぎる規律やルールでは、そればかりを守ろうとして個人個人の活動目的がそのルールを守ることになってしまい、本来組織が達成しようとしている目的を達成できなくなってしまいます。

各々が最大のパフォーマンスをするために、自分である程度、自然とチームのルールを理解し守り、そういう中でお互いにパフォーマンスを発揮していけば自ずとチームが求める結果に近づくよな、そう感じました。

強いリーダーをつくる
「ラグビーにも会社にも、3タイプのリーダーが必要である」

ラグビーというゲームには、3人のリーダーが必要だと思っている。
 
ひとりは、チームのまとめ役としての「チームリーダー」
もうひとりは、試合中にチームを引っ張る「ゲームリーダー」。これは、職場にも言えることだ。
 
ゲームリーダーには、ゲーム展開の先読み、駆け引きができて、他の選手が気づかないところに気づき、それを周りに指示できることが求められる。そういう意味では、多少ずるいところがあってもいろいろな駆け引きができる人間でなければならない。
 
そして3人目が、「イメージリーダー」だ。チームの作戦会議などで、見方によっては無責任でも「こんなことをしたらおもしろいのでは?」と、なにかとアイデアを提案するタイプである。
 
つまり、リスクなしで好きなことを言うのがイメージリーダー、そのアイデアを「おもしろそうだから、やってみようか!」と決めるのがゲームリーダー。その決めたことをみんなに「やるぞ!」と納得させていくのがチームリーダーというわけである。

→リーダーはあらゆる場面で常に右か左かと判断をしていかなければならない人が多いはずです。そのためにはいろんなタイプのリーダーが必要で、人間だれしも得意不得意や考え方、興味を持つ内容が違い、様々なタイプの人が世の中にいます。
そうやって自分のタイプも理解し、あらゆる事柄を受け入れて、適時違ったタイプのリーダーを配置していくことが組織の長には必要になってくるのでしょうね。

強い個を育てる
「自信は経験からしか育まれない」

常勝チームと、いつも僅差で負けるチームの差は、単なる戦力の違いだけでなない。そこには自信があるかないかという大きな差がある。そしてその自信は、経験からしか育まれない。
経験には成功体験と失敗体験があるが、わたしは失敗体験が重要だと考えている。もちろん、大一番での失敗はいただけないが、小さな失敗はしておいたほうがいい。そうすると、「どこからどこまでが、やってもいいプレーなのか」という自分なりの尺度が確立されてくる。

→失敗から学ぶことの大きさは非常に同感です。幸福より不幸の方が良い教師です。経験からというのも間違いありません。経験できるチャンスがあったのならば、それを積極的に取りに行くか、受動的に迎えるだけなのか、この姿勢の違いは大きいと思います。
失敗をあまりしていないなら、確実にチャレンジしていない証拠である、こういった内容もあるでしょう。ピンチはチャンスと捉えて、経験できることを喜び、あらゆる経験を積んでいく。
また、理不尽な場面に遭遇し苦しい思いをすることなども非常にいい経験になります。
人間、苦しい思いをしたことと比べて、「それ以上に苦しいハズがない」と思える出来事なら必ず乗り越えられます。私自身、体力的に非常に辛い仕事だったとしても、「高校野球の夏の練習に比べたら大したことない、あれを耐えられたんだからこれくらい絶対できる!」と自分に言い聞かすときがあります。未だに思い返すくらいですから、それくらい経験は大切です。

ラグビーイメージ画像

ここまで有難いことに同感だと感じることばかりで、平尾氏から多くのことを学ばせて頂きました。
やはり何をするにしても自分が「おもしろい」、よしやろう!と思わなければうまく進まないし、自分で決めるからこそ頑張れる。自分で考え、決めるからこそ主体性や実行力が芽生えますよね。
メンバー全員が主体的に取り組める組織やチームは強いと思いますし、またはそんな個の集団は強いハズです。

人間誰しも悪い方向に行くことは望みませんし、良くなることを目指すハズです。自然と人間はうえを目指す習性がある動物です。そんな気持ちを大切に皆が取り組めたら、必ず全体が良くなるはずです。

平尾氏は「人に興味がある」、とおっしゃっていますが、自分も平尾氏と同じでおそらく「人が好きだし人に興味がある」のだと思っています。
「自分以外みなわが師」、吉川英治氏の言葉ですが、多くの人と出会い人から学ぶことが多い私は、まさにその通りだと思います。
これまでも多くの人と出会いたくさんの時間を共に生きてきましたが、まだまだこれからもたくさんの出会いがあれば有難いですし、それが人生の師との出会いになっていくでしょう。

これまでの多くの出会いに心から感謝しています。

引き続き、人との出会いに感謝し、謙虚な気持ちを忘れずに生きていきたいです。

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