トラブルにならないように
多いのは、副業のやり過ぎで本業に支障をきたしてしまう、「いわゆる働きすぎ」。
または情報漏洩もあるようです。本業先の守秘義務のある内容を副業先でも使ってしまったり、逆に副業先の機密事項を本業へ持ち込んでしまったり、こういった事例があるようです。
専門人材分野での副業の人たちの活躍が進む一方で、副業の二極化ともいわれる、「生活するために副業をせざるを得ない人たち」も数多くいます。
やりがいやスキルアップを目的とする専門人材の副業の人は年収800万円以上の割合が高くなっているようですが、生活のために副業をといわれる方の多くは年収200万円未満の層の方が半数を占めているといいます。
そうした生活のために副業をする人の中には、本業の会社に告げずに副業を重ね、体を壊してしまったという人がいます。また副業する人を雇う側の企業も、労働時間の把握や健康状態の管理といった課題を抱えています。
体を壊してしまったという副業する人は、月の時間外労働が過労死ラインに迫る時間数の労働をし、その多くの時間は副業先で働いたようですが、会社に伝えるのは難しかったという人も多いようです。
最悪の場合は、本業も副業の仕事も失ってしまうということになりかねません。
アンケート調査から
東洋大学の川上淳之教授が行った、正社員を対象としたアンケート調査でも、副業を持つ理由で「収入」を選んでいた人は68%にも上ったようです。
実際に雇い主として副業の人を雇っていた場合、本業が忙しくて…といった理由で休みがちになったとしても、他社のことを聞くのははばかられ、なかなか改善をお願いすることもできないのではないかと感じます。「ウチだけで働く方は、こんなことは起こらなかったよな…」と、また別の問題に直面してしまいます。
今も昔も、企業は正社員雇用に軸足を置いています。
「できることなら正社員で採用したい!」という思いは今後も変わることはないのかなとも感じます。
そういった実情がある一方で副業の方を採用するのは、企業側も働く副業人材にとっても、経験や知識の向上、スキルを更に深化させたりする効用もあり、収入の改善、人手不足の解消、雇用管理の難しさからの解放、そういったメリットも数多くあります。
川上先生のアンケート結果から、逆に「収入」以外の理由で副業をする人が30%以上いることも驚かされます。
「自分のやりたいことをやる」という選択を副業でしている人も多い証拠ですよね。例えば楽器の演奏を人に教えたり、不動産などの投資ビジネスで成功していたり。
今後、日本の人材マーケットはさらに流動化が進み、働き方の自由度も高まっていくでしょう!
パソピアはそんな働き手の声や、企業様の課題を、人が働くという価値に変えて今後も提供できますよう世の中の変化に敏感に対応していきます!
さあ、朝晩の冷え込みにも負けず、今月も頑張ってまいりましょう!
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