小学生の頃、私は学校から帰るととにかく自転車に乗るのが好きな子どもでした。
特に目的があったわけではありません。
思い返してみると、子ども心に
行動範囲が広くなるからあちこち行きたいっ!
という気持ちが強かったのだと思います。
(でも一応帰りの距離のことは考えながら乗り回していました。)
更に、とにかく自転車でスピードを出すのが爽快で、家の裏の見通しの良い堤防道路でめちゃくちゃ一生懸命こいでいた記憶があります。別に自転車レーサーになりたかったわけでもありません。でも毎日夢中になっていました。
その頃から早い乗り物には興味津々で、小学校高学年くらいになると父親がカブで並走して、
今、自転車は時速〇〇キロ出てたぞー
とか言ってもらって、前より速度を更新していると嬉しいものでした。
また当時、父親に何度か「鈴鹿サーキット」へ連れていってもらいました。
そこで、サーキットコースで乗れるゴーカートが好きで、「また行きたい、また行きたい」とねだっていました。
そのゴーカート、昔はアクセル以外に頭の横くらいに手で引っ張れるアクセルと連動しているレバーが付いていて、いつも片手で運転、もう片手でそのレバーをおもいっきり引いてアクセルで踏む以上のスピードを出して爆走するということを、「楽しいー!」と思いながらやっていました。
こう考えると面白いですよね。
何に繋がるわけでもないのに、めちゃくちゃ夢中になってすることがある。小学生時代、他にはそろばん教室に行かせてもらっていたので、そろばんや暗算にめちゃくちゃ夢中になったタイミングもありました。他には百人一首に夢中になったときとか。
友達と遊ぶことの中では、泥棒と警察に分かれて楽しむ鬼ごっこのような「泥警」に夢中になっていたこともありました。隠れているのになかなか見つけてもらえなくて、めちゃくちゃ時間が過ぎるのが遅く感じたりとか、すぐに見つかってしまって悔しかったりとか、いろんな感情の中で自由気ままに遊んでいました。
こんな遊びから、なかなか大人の職業に繋がるものは無いのですが、いろんなことに触れることで単純にそれが好きになったり、または興味を持ったり…。
この「夢中になる」といった行動や感情、これにはすごい力があるなと感じているんです。
「夢中になる力」と、脳との関係を少し調べてみたところ、世の中の子どもさんには、「とにかくいろんな体験をして興味を広げてもらいたい」と強く感じました。
子どもに習い事をさせて、「才能を伸ばしたい!」と考える親は多いと思います。
その習い事を通して、何かに夢中になった子どもは好奇心旺盛に育つといわれています。好奇心は脳を活性化させ、何歳になっても脳を成長させることがわかっています。
何歳になっても脳が成長できる。素晴らしい発見ですが、私自身普段から「人間、一生学びの姿勢でいないと!」と思っていますし、実際に何歳になってからでも新しいことにチャレンジするときって「ワクワク」しています。
子どもの習い事も始める適期があるそうですが、例えば、音楽や運動の能力の発達は3~5歳、語学の能力は8~10歳がピークといわれています。この脳の発達に沿って最も適した習い事を始めれば、より効率よく能力を伸ばすことができるそうです。
でも、前述の通り大人になってからでも学びは可能ですので、適した時期に習っていない!となっても慌てなくて大丈夫です。
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