社会人基礎力 ～ 前に踏み出す力
社会人基礎力のうち、「前に踏み出す力」とはどのようなことなのでしょう？
基礎力を身につけたいと思っても、どんなことに気をつけて行動するのか、具体的にピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。
今回は社会人基礎力の中の「前に踏み出す力」と、その能力要素についてお届けいたします。
一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力
学生時代のテストは、決まった答えを導き出すことが重要でした。
しかし、実際の社会の仕事では、ゴールにたどり着く方法も、答えも、一つとは決まっていません。
「前に踏み出す力（Action）」は、自分で試行錯誤しながら、失敗を恐れず、自ら一歩前に踏み出す行動が求められます。
その中には
- 主体性・・・物事に進んで取り組む力
- 働きかけ力・・・他人に働きかけ巻き込む力
- 実行力・・・目的を設定し確実に行動する力
▲出典：経済産業省 社会人基礎力 https://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/
主体性：採用担当者が最も重要視するポイント
職場で、周囲の人たちが忙しそうに働いているのに、何もせずぼんやりしている人はいませんか？
「どうして手伝わないの？」と言われた際
「え？だって、手伝うように言われてないですよ。」と回答するなら、社会人としてアウトです。
主体性があれば、自ら考え、その業務がうまくいくように行動できますね。
「指示されなければ何もしない」「指示されたことだけをする」といった人は、主体性がなく、一般的には「指示待ち人間」と言われています。
また、マニュアルがない、もしくはマニュアルに書かれていないことは、自分で考えて行動に移せない人として「マニュアル人間」と呼ばれることもあります。
つまり、「主体性がない」＝「仕事のできない人」となるのです。
マイナビが毎年企業の人事担当者に行っているアンケートで、「選考時に重視する力」の中で、最も重視する力として「主体性」を回答したのは、実に86.0％だそうです。
（マイナビ2018年卒：企業の人事担当者への「選考時に重視する力」アンケート）
状況をよく見て、「自分が何をすべきか」をしっかり考えましょう。
考えたゴールに向かって、もっとも効果的な方法を選択・決断し、行動します。
「主体性」=「物事に進んで取り組む力」は、日々の考え方や行動での積み重ねが大切です。
「採用担当者が重視するから」ということもそうですが、自分自身の「価値」を高めるためにも、「物事に進んで取り組む」ことを常に心がけましょう。
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