何台もの高級車が坂道をはしる
大型のベンツが何台か坂道を上がっていきます。
乗っている人は、みな丸坊主!
アウディーやフォルクスワーゲンなども坂道を上がっていきます。
こちらの車の運転手は若い人ですが、同じ坊主頭です。
見ためが少し(かなり?)いかつい…
何者??と思ってしまいます。
実はこれ、某有名なお寺の出勤風景なのです。
この頃私は大学生で、新聞配達所に住み込みで新聞の配達をしていました。 当時、貧乏学生だったので、裕福なお坊さんの姿がうらやましかったです。
この頃は、食事代にも事欠いていました。家は農業もしていたので米だけは十分にありました。 炊飯器の中のご飯をケーキのように4つにカット。
ご飯1カットが1食分で、炊飯器のふたを開けた状態で、マヨネーズとソースをかけて食べることがよくありました。
たまにお金がある時は、ピザ食べ放題の店に行きました。 入店前は、食事を抜いて来ているので冬眠前のクマの状態です。 食事後、クマ同様、2日間ほど食べないことがありました。 将来お坊さんになろうかと、(一瞬)思いました。
さて、それから何年かたって、またお坊さんになろうかと思うことが出てきました。
まだ若かったこともありますが、仕事で様々な試練にさらされた時、気持ちの持っていきようがなくて悩みました。
そんな時、本屋で一冊の本を手にしました。 チベットのダライラマ法王の本でした。
真の幸せとは、心の平安と充足感から生まれるものであり、それは愛他主義、愛情と慈悲心を培い、そして怒り、自己本位、貪欲というものを、次々と根絶していくことによって、獲得できるものです。
・・・・このような言葉に共感し救われました。
何度か悩むたびに、ダライラマの考えに救われました。 当時、すでにチベットは中国に侵略されていましたが、チベット仏教に興味があったので、まずはチベットで修業をしようと思いました。
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