社会人基礎力~チームで働く力-(3)柔軟性

柔軟性のある具体的な行動とは?

  • 難しいことにもチャレンジしてみる姿勢を見せる

はじめての仕事や難しい仕事を任された時、柔軟性を発揮するにはどうしたらよいのでしょう?
「やったことがないからできない」
「難しいからできない」
など、頭から決めつけていませんか?
その仕事を依頼した人は「あなたらならできる」あるいは「この仕事を通して成長してほしい」という意図で任せようとしているのかもしれません。
職場では、難しい仕事にもチャレンジしていく姿勢が求められます。
自分にとって難しい仕事でも、周囲や先輩、上司のアドバイスを受けながら計画的にチャレンジしてみましょう。
「できません」と断るよりも、「頑張ってみます。アドバイスよろしくお願いいたします。」という前向きな姿勢が大切です。

 

  • 自分とは違う立場、価値観の人と積極的に関わってみる

普段から、自分とは異なる立場や価値観を持った人と、積極的に関わってみましょう。
その人の立場に立って理解するという経験を通して、様々な視点でものごとを見るという訓練にもなります。
臨機応変に適切な対応ができるようになる近道とも言えるでしょう。

 

  • すぐ反論でなく相手の意見をいったん受け止める

【自分と違う意見もいったん受け止めてみる】
相手と意見が対立した時、お互いがお互いの意見を主張するばかりでは平行線、あるいは話をするごとに溝が深まってしまい、永遠にわかり合うことはありません。
対立でなく協力して仕事を進めるためには、すぐに反論するのではなく、いったん相手の立場に立ち、なぜそうなるのを考えて受け止めてみてください。
そうすることで、相手の考えを理解でき、相違点に注目するのでなく、共通する部分やお互いの良いところをブラッシュアップして、新たな成果を上げられる可能性が高まります。

【間違いを指摘された時】
周囲の人からミスを指摘された時、あなたはどのような態度をとりますか?
反発したり、人のせいにしたり…。責任逃れをするような発言をしていませんか?
間違いを指摘された時は、自分の仕事のしかたを見直すチャンスです。指摘した人を恨むのではなく、「自分の成長を与えてくれたチャンス」と前向きに捉えてみましょう。

【さまざまなアイデアを生みだそう】
職場でいろいろな意見が出た場合、それらを調整して皆が納得できる形にまとめることが大切です。
そのためには、メンバーが集まって自由に意見を出す「ブレーンストーミング形式*」の話し合いが効果的です。
お互いの意見が、お互いのアイデアを引き出し合って、よりよい成果につながります。

*限られた時間内に自由に話し合って、いろいろなアイデアを出す、立案企画の手法。結論を出すのではなく、あくまでもさまざまな意見を出すことが重要視される。ブレインストーミング・ブレストとも呼ばれる。

 

  • 周囲の人の長所をみつける

【相手をほめてみる】
自分の仕事が忙しくなってくると、どうしても視野が狭くなり、相手の欠点ばかりが目についてしまうことがあります。
そのような気持ちは周囲に伝わってしまい、人間関係がギスギスし、仕事がうまく進められなくなってしまいます。
いったん深呼吸して、相手の長所を探してみましょう。そしてそれをほめ言葉として相手に伝えてみることで、ギスギスした雰囲気は消え、人間関係は円滑になります。またその見つけた長所を自分に取り入れることで、さらなる自分の成長にもつなげられるかもしれませんね。

 

自分の枠だけに囚われず、柔軟な姿勢で物事を見て考えることで、新たな発見や成果を上げられるようになるのですね。

 

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